ラフティングと川下りの違いは?

ラフティングとは?

ラフティングとは、ゴムボートに乗って川の急流を下る、スリルと爽快感に溢れるアクティビティです。

ラフトと呼ばれる6人から10人乗りのゴムボートに乗り込み、同乗するガイドの指示に従ってパドル(漕ぐための道具)を操作しながら豪快に川を下ります。

ラフティング最大の魅力は大自然の中で行う爽快感と、目的地にたどり着いた時の達成感にあります。

ジェットコースターのような迫力満点な激流を自分たちで協力しながら漕ぎ進み、うまく荒波を超えたときの喜びは格別です。

季節や場所によってはボートから川への飛び込み遊びも楽しめますよ。

頭からたっぷり水しぶきをかぶるため、暑い季節には全国各地の川で大人気のアクティビティです。

開始前には参加者全員でパドルの操作方法や落ちたときの対処法などの講習を受けられるため初心者でも安心です。

また、ほとんどの体験ツアーでは川の流れや地形に合わせて難易度別にプランを設けていることが多く、激流に挑むのが不安な方は、流れが穏やかな川を下るプランを選ぶこともできます。

春先など激流の季節では安全確保のため年齢制限を設けていることが多いです。

川下りとは?

ラフティングと混同しやすいアウトドアレジャーに「川下り(ライン下り)」と呼ばれるものがあります。

川下りでは主に「和舟」と呼ばれる木造ボートを使用し、同乗する船頭やガイドが櫂(かい)と呼ばれる木製のオールで、大波小波の中を巧みに操船しゴールを目指します。

全ての乗員がパドルを操作するラフティングと異なり、川下りでは船頭以外の乗員が操船する必要が無いため、あまり体力を必要としないという特徴があります。(選ぶプランにより櫂やパドル操作を体験できるケースもあります)

もちろん川でのアクティビティなので水しぶきを浴び、船が大きく揺れるポイントなどもありますが、基本的には船頭やガイドによるその地域にまつわる小噺(こばなし)や歌、ダイナミックな櫂さばきなどを楽しむ「観光」の要素が強いレジャーといえます。

アウトドアレジャーでありながらも基本的に体力をあまり必要としないため、小さな子供連れのファミリーやお年寄りの方など、誰もが気軽に楽しめる点が魅力です。

 

ラフティングと川下りの違い

どちらも川をフィールドにしたアクティビティですが、ラフティングは自分でパドル操作をしたり川で泳いだりと「体験」の要素が強いアクティビティです。

対して川下りでは、乗員自ら操船をする必要がないため、景色を楽しむなど「観光」の要素が強いアクティビティといえます。

 

川下り体験ができる人気スポット

ここからは、大自然の中で美しい景色が楽しめる、川下り(ライン下り)体験におすすめの場所をご紹介します。

 

北海道・東北地方

l  北海道 ニセコ:尻別川(しりべつがわ)

豊かな自然溢れる北海道では、ニセコ地区の尻別川がおすすめです。

春には雪解け水で増水した川でスリリングな激流川下りを楽しめるのが特徴で、国内有数の川下りやラフティングスポットとして知られています。

夏から初秋にはラフティングと合わせてさまざまな川遊びを満喫できるため、修学旅行の行き先のひとつとして選ばれるほど人気があります。

l  山形県:最上川(もがみがわ)

「五月雨を集めて早し最上川」という松尾芭蕉の俳句で有名な、山形県の最上川は日本三大急流のひとつとしても有名です。

船頭さんの楽しい案内や舟唄を聞きながら、義経伝説の地やドラマ「おしん」の撮影地などを巡るプランや、船内で地産の食材を使ったお弁当を食べられるプランなどもあり、最上川の川下りは見どころが満載です。

関東

l  栃木県:鬼怒川(きぬがわ)

関東屈指の温泉地としても知られる鬼怒川では、ダイナミックな船旅が楽しめる名物の『鬼怒川ライン下り』が旅行者に大人気です。

大自然が創造した渓谷美の極みとして名高い鬼怒川は、春には鮮やかなヤシオツツジ、夏には新緑が涼を運び、秋には美しい紅葉に包まれます。

l  群馬県 水上:利根川(とねがわ)

群馬県みなかみ町を源流とする利根川は、日本最大の流域面積を誇り日本三大急流の一つであり、ラフティングスポットとしても有名です。

利根川での川下りは夏がおすすめです。

夏は水量・水流が穏やかなので、のんびりとした川下り体験や川遊びに最適のシーズンです。

また、冬は雪景色を眺めながら川を下るコースも運行しており、夏とは趣の違う楽しみ方ができます。

ちなみに、利根川は春の雪解けシーズンの水量が特に多く、ラフティングの世界標準指標でもGrade 4(最大5)と非常に高いレベルを誇ります。

そのためよりスリリングな体験を求める方は、雪解け水による激流ラフティングが楽しめる春が一番おすすめですよ。 

l  埼玉県 長瀞(ながとろ):荒川(荒川)

荒川では、「大河瀬」や「小滝の瀬」といった急流スポットを通過する、豪快で迫力満点な川下りが楽しめます。

船頭さんの巧みな竿さばきやテンポのよい語り口を楽しみながら、岩盤がむき出しになったダイナミックな景観を間近で楽しめます。

新緑や紅葉の季節もおすすめですが、1~2月は「こたつ舟」が運航することも大きな魅力のひとつとなっています。

舟に設置されたこたつで温まりながら、岩畳を眺めたり、川魚を観察したりと冬ならではの楽しみ方ができますよ。

l  東京都 奥多摩:多摩川(たまがわ)

奥多摩を流れる多摩川は清流として有名で、御岳渓谷は日本名水百選にも数えられています。

都心から電車で約1時間40分とアクセス抜群のエリアにありながら、初夏の新緑や秋の紅葉など四季折々の景観にゆったりと浸ることができるなど、東京とは思えないほどの大自然を満喫できるスポットとして大人気です。

川下りなどのアクティビティと一緒に、バーベキューやグランピングなど多彩なプランを組み合わせて、1日中思い切り遊ぶ事ができますよ。

 

甲信越

l  長野県:万水川(よろずいがわ)

万水川は、長野県安曇野市を流れる小さな川です。

川の流れは穏やかで、川底まで透き通って見えるほど透明度の高い水質が特徴です。

雄大な北アルプス(飛騨山脈)の景色を眺めながら、ゆったりと川下りを楽しむことができます。

途中でわさび農園の水車小屋に立ち寄ったり、川の中州で水遊びや川辺に住む生き物を探したりと、様々な体験ができるのも魅力となっています。

 

東海

l  岐阜県:長良川(ながらがわ)

日本三大清流のひとつである長良川は、修学旅行や自然教育の授業の一環として、市内外の学生が川下りをはじめとしたリバーアクティビティを体験するなど、長良川は「遊べる川」として地域の人々に親しまれています。

川下りやラフティングなどのアクティビティの他に、鮎釣りなども楽しめるほどきれいな水質が魅力です。

 

北陸

l  富山県:黒部川(くろべがわ)

黒部川では春先から初夏にかけて、黒部ダムの放流によって急流になるのが特徴です。

スリル満点の川下り体験ができます!

国内で唯一海まで下れる川下りのスポットとして知られ、条件の良い日であれば富山湾まで行くことができ、船から見られる能登半島は絶景です。

 

関西

l  奈良県:吉野川(よしのがわ)

奈良吉野川は、大阪市内から電車や車で約60分とアクセス良好なエリアに位置しています。

日本最古の歌集「万葉集」にも登場する歴史ある清流で、川下りやカヤック、ラフティングなど様々なアクティビティが楽しめます。

桜の名所として名高い「吉野山」は世界遺産として登録されており、春に咲く3万本の桜は大変見ものです。

他にも山焼きで有名な「若草山」や、近畿地方最高峰「八経ヶ岳」など、険しい山々が鎮座する壮大な景色を堪能することができますよ。

 

四国

l  高知県:四万十川(しまんとがわ)

名水百選、日本の秘境100選にも選ばれている四万十川は、西日本で最も長い川として有名です。

懐かしさを感じる田舎の風景が広がっており、大自然と調和した美しい景色を堪能できます。

川の形状がS字に蛇行しているため、川の流れは穏やかです。

初心者向けのラフティングやカヌー教室、屋形船などもあり、小さな子供が安心して参加できるツアーが多いのも特徴です。

 

九州

l  熊本県 人吉:球磨川(くまがわ)

熊本県最大の河川である球磨川は最上川・富士川と並ぶ日本三大急流の一つです。

かの有名な西郷隆盛も球磨川下りに訪れたという、100年以上もの歴史を誇る「球磨川くだり」では、木舟に乗り、熟練船頭のガイダンスを楽しみながら、四季折々の自然を存分に満喫できます。

風情あふれる人吉城址のライトアップや星空を眺められる日没後のプランや、冬季限定の「こたつ船」など、非日常空間を楽しめるツアーも人気です。

川下り体験に良い季節

川下りを体験できる時期はラフティングと同様に、春から秋(3月から11月)くらいまでとなっています。

その中でも特に人気の季節は、やはり夏です。

顔や体にかかる水しぶきが気持ちの良い季節ですね。

夏から秋にかけては比較的川の水量が落ち着いているため、ゆったりとした川下りを楽しめるツアーがたくさんあります。

初心者や子ども連れの方、体力にあまり自信がないという方も安心して参加することができますよ。

川下り・ラフティングの経験者や、思い切り体を動かしたい方には、迫力満点な川下りが楽しめる春が最もおすすめです。

雪解け直後の3~5月頃は特に川が増水しているため、スリリングな激流の中での川下り体験ができます。

また、場所によっては冬の期間(12月~2月)に川下り体験が可能です。

静かな川のせせらぎに癒やされながら、幻想的な冬景色の中を進みます。

通常期とはまた一味違う体験ができるためこちらもおすすめですよ。

まとめ

ラフティングは、ゴムボートに乗ってパドルを操作しながら川を下るアクティビティです。

大自然の中で行う爽快感や、激流を超えて目的地にたどり着く達成感が大きな魅力です。

《ラフティングの特徴》

1.       乗員全員がパドルを操作する

2.       条件が良ければボートから川への飛び込みOK

3.       激流の季節には安全確保のため年齢制限を設けているケースが多い

川下り(ライン下り)は、「和舟」と呼ばれる木造ボートを使用し、同乗する船頭やガイドが櫂(かい)で操船します。

基本的に乗員が操船する必要はないため、体力を必要としません。

船頭さんの歌やガイドを聴きながらゆったりと景色などを楽しむことができます。

 

《川下り・ライン下りの特徴》

1.       船頭やガイドが操船する

2.       子どもからお年寄りまで参加可能

3.       観光要素が強い

 

参加する季節や、子ども連れかどうかなど、条件により選べるプランが異なることもあります。

ラフティングと川下りは、似ているようで体験できる内容には大きく違いがあるため、様々なツアーを比較・検討することがおすすめです。

Connect

Follow us for events, discounts and news.

Canyons blog

08
Aug
Location Spotlight: Okutama

Okutama is your outdoor escape from the bustling Tokyo metropolis!

28
Jul
Meet The Team: Sam Harris

キャニオンズは単なる会社ではなく、コミュニティのひとつでもあり、そこで働く人々は単なる従業員ではなく、家族でもあります。 そんな、わたしたちキャニオンズのひとりひとりのストーリーをぜひ皆さんと共有したいと思います!