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キャニオンズの日常・アウトドアアドベンチャーへの情熱

今回は日本ではまだあまり馴染みのない渓谷の難易度を示す『グレーディング』に関して書いてみたいと思います。

キャニオニングよりややメジャーな沢登り(≒シャワークライミング)は~級の沢、なんていう感じで割と難易度の標準化が日本でも進んでいますが、はっきり言って国内の基準は確立されていません!

これは言い切れます。

 

しかし、キャニオニング発祥の地とされるフランスではもうメジャーなアウトドアとして定着しつつあるので、当然そちらの方では基準がある程度明確になっています。

ネットで調べたり、海外から来るガイドやキャニオンズにあるニュージーランドのガイドブック(こちらはJorryが歴史をまとめてくれた時に参考にしています)などを見る限り、基本的には発祥の地フランスの基準が主に使われているようです。

実際自分でも見てみましたが、確かに難易度を知るにはちょうどいい感じな気がでしたので、今回は上記の本やネットで拾ったPDFファイルなんかを元にグレードを日本語に訳して、ついでにキャニオンズでツアーをしているコースの一部も参考までに当てはめてみようかな~と思います。

 

フレンチ式キャニオングレーディングシステム

 

まずこのグレーディングシステム、大きく分けて3つの要素から構成されます。

1.バーチカルキャラクターと呼ばれる垂直方向・高度による難易度(どれくらいのロープやクライミングのテクニックが必要か)

2.アクアティックキャラクターと呼ばれる水流の強さと泳ぎの難易度(どれくらいの泳力と水中の障害物を回避する能力が必要か)

3.コミットメントと呼ばれる時間的・労力的な難易度(どれくらいの体力と時間がかかるか≒緊急時にどれくらいのリスクがあるか)

 

上記にそれぞれグレードが設定されていて、1の「バーチカル難易度」はVの頭文字で表記され、7段階(V1~V7)、2のアクアティック難易度はAの頭文字で同じく7段階(A1~A7)、3のコミットメント難易度はローマ数字で6段階(Ⅰ~Ⅵ)で表記されます。(例:V4A3Ⅲ)

 

「なるほど!サッパリ分からん!」という方、もう少しだけお付き合いください(笑)

 

さて、この各難易度をまとめたテーブルがあって、割と細かく分かれているんですが、Ogiのザックリ意訳で多少端折りながらまとめると下記のような感じです。 

難易度バーチカル(V)アクアティック(A)コミットメント
基本的にはロープ必要なし
クライミングの必要なし
水がない、もしくは静水
泳ぐ必要なし
渓谷内を通して撤退・脱出が容易
入山から下山まで2時間以内
懸垂下降に必要なアンカーが単純
懸垂下降が簡単(10m以下)
泳ぐ距離が10m以下でほぼ静水
ジャンプは簡単なもので3m以下
スライダーの距離が短く、角度が浅い
洪水になっても15分以内に脱出可能
30分以内に渓谷から撤退できる
入山から下山まで4時間以内
懸垂下降先がプールであってもほぼ静水
懸垂下降の距離が30m未満
下降元の足場がしっかりしている
泳ぐ距離が30m以下でほぼ静水
若干流水での泳ぎがある
ジャンプの高さは5m以内
洪水になっても30分以内に脱出可能
1時間以内に渓谷から撤退できる
入山から下山まで8時間以内
懸垂下降中に水流でバランスを崩すかも
下降先のプールが流水
懸垂下降の距離が30m以上
場所によっては下降元の足場が悪い
それなりの水流がある
ジャンプが5m~8mか的が小さい
スライダーの角度が急で大きい
水温が低く注意が必要
洪水になっても1時間以内に脱出可能
2時間以内に渓谷から撤退できる
入山から下山まで1日以内
懸垂下降には場所を選ぶほどの水量
ロープをつけたまま流水を泳ぐ必要有
宙吊りでロープセットをする必要有
水流が強く、流れを読めないと危険
入ると溺れるような箇所がある
8m~10mのジャンプ(or 的が小さい)
洪水になっても2時間以内に脱出可能
4時間以内に渓谷から撤退できる
入山から下山まで2日以内
その道の一線級のプロでも難しいレベル その道の一線級のプロでも難しいレベル 洪水になった場合2時間以上脱出にかかる
渓谷からの撤退に4時間以上かかる
入山から下山まで2日以上
不可能レベル 不可能レベル  

 

どうでしょうか?キャニオニングやったことある方は何となくイメージつきますか?

撤退や洪水時の脱出なんかはガイドツアーに参加されている方はあまりイメージしていないかもしれませんね。

 

上記の難易度をもう少し分かりやすくまとめて色分けしたものがガイドブックに載っていたのでコピペしてみます。

grading

 

濃い赤がいずれも『不可能レベル』とされている難易度、行ったら生きて帰ってこれる保証はない場所になります。

 

既存のキャニツアーをグレーディングシステムに当てはめて考えてみる

 

日本で行われている主な商業ツアーは大体緑色の辺りですね。初心者でもガイドさえちゃんとしていれば問題ないレベルです。

キャニオンズでいうところのレベル1~3のツアーが大体この辺に当たります。

 

リピーター向けに行っている『メガツアー』(Level 4)や『アルティメットツアー』(Level 5)が薄い黄色の辺りで、全てを制覇したスーパーリピーター専用の『シークレットツアー』が濃い黄色の辺り。

 

コミットメントに関してはちょっと枠の外ですが、商業ツアーが行える渓谷は基本的に日帰りが可能な渓谷なのでⅠ~Ⅲの間になります。

 

ちなみに先日情熱大陸に出たアキラさんが遠征に行っているのは主に薄い赤の辺りの渓谷でコミットメントが常にⅥくらいのイメージです(笑)

そう考えると改めてヤバいことしてますよね~

 

っと、少し脱線してしまいましたが何となくグレーディングのイメージはできましたでしょうか?

ちなみにOgiの行ったことある中多分一番レベルが高かったのはV4A4くらいの渓谷です。

(それ以上はちょっと行くのに勇気以外にメンツが揃わないと…って感じです)

 

皆さんはどんなグレードの渓谷に行ったことがありますか?

是非今まで行った渓谷を国際グレードに当てはめてみてくださいね♪

 

それではっ!

Ogi 

 

 

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